１．先行申込は入居中でも申込みできます
物件の居住者が退去する場合、通常１~２か月前に退去通知を貸主または管理会社に提出します。
現居住者の退去がわかれば、できる限りその部屋の空室期間を短くするために、次の入居者の募集をすぐに開始するのです。
このような入居中の物件には「先行申込」という方法がとられる場合があります。
先行申込とは、実際に物件の中を見ない（内覧をしない）で、先に入居申込を行うことです。
物件の見学は、現居住者が退去してから行い、実際に部屋を見てから契約するかしないかを判断します。
借主側のメリットは主に次の２つです。
１．好条件の物件をいち早く押さえられる
２．内見後、考えていたものと違った場合はキャンセルができる
もちろん、キャンセルしても特別な費用は発生しません。
ただし、キャンセルができるとはいえ、保証会社や物件のオーナーさんの審査なども行いますので、先行申込はあくまで入居することを前提に行うのが通常です。
２．先行契約との違いに注意
先行申込は、貸主・不動産業者側にとってはキャンセルされる可能性もあるため、２番手、３番手の先行申込を確保する場合もあり、確定的に入居を約束するものではありません。
これに対して、先行契約は内見する前に契約手続きや初期費用の振り込みなども行います。
基本的には申込みのキャンセルができない代わりに、入居募集も停止され、保証会社や貸主審査に通過すれば確実に入居が約束されます。
安易にキャンセルがされないので、内見せずに物件の申し込みをしたいとのお話があれば、基本的に不動産業者はこの先行契約を勧めることが多いです。
特に初期費用を先に振り込んでしまった場合は、物件の状況があまりに違ってキャンセルしようとした際、「仲介手数料を返してくれない」「違約金が発生すると言われる」など、ひどくもめる原因になります。
・前から狙っていた物件の入居募集だった
・賃料や立地などどうしても譲れない条件に該当していて他に類似する物件がない
など、「先行契約」はとにかく誰よりも早く契約を優先したい理由がない限り、あまりおすすめしません。
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