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久保田一竹美術館を観てきました。

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久保田一竹をご存知でしょうか。和服の「染め」の第一人者で室町時代に繁栄した技法「辻が花染め」を独自の染め「一竹辻が花」に昇華させた染色家であり芸術家です。

久保田一竹 小平



辻が花染め」は絹の白地に、模様を描きこみ、複数の色で染め分けた上に、刺繍や金箔加工などで装飾を施していく緻密で荘厳な技法です。
自由な絵柄や装飾、色合いが反映されるので、和服というキャンパスに描かれたまさにアート。


久保田一竹 小平


久保田一竹 小平


久保田一竹 小平


一竹美術館は河口湖のほとり、山梨県南都留郡富士河口湖町にあります。
久保田一竹は東京都小平市に工房兼住居を構えていたのですが、たまたま訪れた富士河口湖からの富士の眺めに魅せられて、こちらに美術館を建てたのだそうです。

その美術館は、一竹の希望がそのまま具現化されているそうで、和と洋とアジアのテイストを見事に融合させた趣きがあり、建築家としての知識もあったのではないか・・・と思わせるほど。

父上が骨董商だったこともあり、沖縄や東南アジアの骨とう品などの知見も子どものころからあったようで、美術館の中にもお面や象、置物や瓦など東南アジア系の品物が飾られていました。

それでも基本は和であり、美術館を入ってすぐのところには、森・池・滝・川の流れが表現されていて、落ち着いた雰囲気になっていました。


久保田一竹 小平



美術館の本館には、富士山を表現した作品を中心に見ることができます。
巨大な木柱を使ったピラミッド型の建物で圧倒されます。

茶房一竹庵では滝を見ながらお茶をのむことができ、しばらく心を落ち着けながら一息入れることもできます。
ミシュランガイドに紹介されたこともあり、欧米の旅行者も多くみられました。

大型観光化されているわけでもなく、ゆっくりと落ち着いて鑑賞できるのも良かったです。

芸術にかかわる方は、自分の理想のイメージを形にしていくので、染色、絵画、建築などなど様々な表現が可能なのでしょうね。
いい勉強になりました!



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