養老天命反転地をご存知でしょうか。愛知県出身の現代美術家荒川修作とアメリカ合衆国出身の詩人マドリン・ギンズの構想した世界観を現実化したテーマパークで約18,000㎡の広大な敷地に「極限で似るものの家」と「楕円形のフィールド」で構成されています。
養老天命反転地は岐阜県の西部、養老町というところにあります。
西側に養老山脈が連なり、山側から東を望むと濃尾平野が広がり壮大な景色を眺めることができます。
■広がる濃尾平野。遠くに名古屋城やテレビ塔、岐阜城金華山も見えます。
養老天命反転地は体験できるアートパビリオンといったら良いのでしょうか。
「極限で似るものの家」は迷路状になっていて、上下は交錯、床は平地でなく、お風呂やテーブル・ベッドなどは壁にめり込んだりしていて、中に入ると不思議な感覚に陥ります。
■岐阜県の形をした極限で似るものの家。迷路状で不安定な場所にあります。
■壁にめり込むテーブル。天井にイスがあったりもします。。。
楕円形のフィールドは高い壁で囲まれた空間の中に、建物や回遊路があり、木々が植えられた場所です。
中心に向かって下がっていく丘陵地になっていて、運動靴でないと滑ってしまうほど。
建物も斜めに傾いて建てられていたり。。。。
家族連れも多く、小さな子どもが急な斜面を楽しそうに走り回っているのが印象的でした。
道順などはなく、とにかく自由に歩いて色々と見つけていく感じです。
皆様が身体を使い、バランスをとりながら、私たちの身体の持つ様々な可能性を見つけることが出来ます。予想がつかない”不思議”と出会える空間をぜひお楽しみください。
養老天命反転地パンフレットより
普段とは異なる足の筋肉や意識を意識するので、感覚が鍛えられるイメージでしょうか。
これは、かなり楽しい~(*^-^*)
水平垂直を極力排除し、複数の人工的な地平線を配するなど、人間のもつ平衡感覚や遠近感に揺さぶりをかける仕掛けが施されています。これは、私たちをヨチヨチ歩きの子供の状態に戻して近くを再構築させるよう隅々まで計算された構造なのです。
養老天命反転地パンフレットより
東京からは遠いですが、岐阜県を旅行することがあれば、立ち寄ってみると面白い場所です。
近くにあったら通ってるだろうなぁ~(*'▽')
ちなみに、荒川修作とマドリン・ギンズは、東京都三鷹市にも縁があります。
コンセプトは「しなないための住宅」?!
お仕事でよく通る道沿いで見かけていたので気になっていました。
所在地 :岐阜県養老郡養老町高林1298-2
開園時間:午前9時~午後5時(入場は午後4時30分まで)
休園日 :月曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始