賃貸住宅に限らず生活していく中でやっかいなのがカビ。特に繁殖力の強い黒カビは一度発生してしまうと場所を問わず、汚れや傷みの原因になります。壁やクロス、床などに黒カビが発生しているのを見つけたら早め早めの対処が必要ですよ!
〇目次
1.カビは放置しておいてはいけない
2.カビに対する賃借人の責任とは
3.カビの除去には消毒用エタノール
4.除去方法
5.まとめ
1.カビは放置しておいてはいけない
カビを除去するのは面倒ですが、放置しておいてはいけません。
繁殖力の強い黒カビは換気がされない湿気の多い場所ですと、一気に増殖し、皮膚病やアレルギーなどの原因にもなります。
また、黒カビによる壁の汚れがひどいまま退去すると、原状回復の対象にされる可能性が高く、場合によっては敷金から除去するための費用が大幅に差し引かれることが想定されます。
黒カビは、放置した状態が長く続くと黒ずみ汚れが定着してしまい、根本的に落とすことが難しくなってしまうので注意が必要です。
2.カビに対する賃借人の責任とは
貸主と借主とのトラブルを未然に防ぐための「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」(国土交通省)には、「賃借人のその後の手入れ等管理が悪く発生、拡大したもの」に対しては、借主側に責任を問うのが妥当とまとめられています。
このため、カビが発生していることを知りながら、何の対処もせずに被害を大きくしてしまった場合、借主側に責任を問われる可能性が極めて高くなるのです。
3.カビの除去には消毒用エタノール
クロスや床にカビが発生しているのを見つけたら、早い段階でカビを除去してしまいましょう。
カビの除去に効果があるのは「消毒用エタノール」です。注射を打つ前に、腕に塗られるつんとにおうアレです。
ドラッグストアや薬局で売っていて、値段も400円程度で購入できます。
薬局ではエタノールの純度が高い無水エタノールと水で薄められた消毒用エタノール(80%~70%)の2種類が主に販売されていますが、必要なのは水で薄められた消毒用エタノールの方です。
4.除去方法
①まずはカビの殺菌
カビが発生して間もないのであれば、霧吹きなどで吹き付け、しばらく置いておきます。
既にカビが発生してから時間が経っているのであれば、ガーゼやキッチンペーパーなどに消毒用エタノールを染み込ませ、カビが生えているクロスに張りつけておきましょう。
②歯ブラシなどで落とす
4~5分程度置いておくと消毒用エタノールの除菌作用でカビが殺菌されます。
この後、歯ブラシなどでカビをやさしくこすると死滅したカビがぽろぽろと落ちます。
激しくこすると、クロスを傷める原因になりますし、何より黒ずみを広げてしまう可能性があるので注意が必要です。
③仕上げのひと吹き
死滅したカビを落とした後は、再発しないように予防対策をしておきましょう。
きれいにしたクロスにもう一度消毒用エタノールを吹き付ければOK。
クロス以外にも床、お風呂、キッチンにも、予防用として使えます。
④乾燥させる
クロスのカビ落とし、仕上げのひと吹きが終わった後は、ドライヤーなどで早めに乾燥させると効果的です。
少し離した場所から短時間で構わないので風を当てると消毒用エタノールは揮発性が高いのですぐに乾きます。
あまり、近づけすぎるとクロスが焼けてしまうので気をつけましょう。
カビは湿度70%以上になると生えやすいと言われています。
お風呂場やキッチンなどは日常的に水を使いますので、換気扇を定期的に回す、除湿器などを使用するなど、なるべく湿度を下げるようにしておくことが大切です。
5.まとめ
黒カビは建物の構造的な問題で発生することが多いのですが、その手入れは借主側で行っていかなければ、後々大きな災いになってしまいます。
黒カビの範囲が広い、発生頻度が高いなど、被害が広がりそうな場合は、少しでも早く管理会社へその旨を伝えるようにしましょう。
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