春から大学生になる方のお部屋探しが動き始めています。小さな不動産屋である当社にも国分寺市、小金井市、国立市でも春から大学生として一人暮らしをはじめる方のお問い合わせをいただくようになりました。やり取りの中でお客様が気にされていると強く思う点が初期費用に関して。初期費用の項目とその抑え方について、まとめておきたいと思います。
〇目次
1.契約時に必要な費用とは?
2.各費用の相場は?
3.初期費用を抑えるために
4.まとめ
1.契約時に必要な費用とは?
新居を借りるには家賃と共益費以外に様々な名目でお金がかかります。
良く知られているものには敷金と礼金がありますが、これらを含めて初期費用は、一般的に月額家賃の5倍~6倍ほどかかると言われています。
6万円の物件を借りるとすると、30万円~36万円ほどの計算になります。
具体的には、ざっと次のような名目の費用がかかります。
(物件によってはかからない場合もあります)
・家賃 ・・・ 賃貸物件は家賃を先払いするのが基本的です。
・日割り家賃 ・・・月の途中から入居する場合の家賃。
・敷金 ・・・ 預け金。退去時の原状回復、未納家賃に充当されます。
・礼金 ・・・ 大家さんへ支払う一時金。払ったら返ってきません。
・保証金 ・・・ 関西他地域で発生。敷金の代わりで預け金。
・仲介手数料 ・・・ お部屋を探した不動産屋の手数料です。
・火災保険(家財保険) ・・・ 火事等でお部屋を損傷した場合の補償する保険の掛け金です。
・保証会社保証料 ・・・ 家賃等の滞納などのリスクを補償する保険の掛け金です。
・鍵交換費用 ・・・ お部屋の鍵の交換費用
・サポート費用 ・・・ 水漏れなど物件に関するサポート対応費用。
・ルームクリーニング費用 ・・・ 入居前または退去時に行うお部屋の掃除代
この他に、殺菌・消毒代(ルームクリーニングとは異なります)、簡易消防施設敷設費用(ミニ消火器など)などを請求される場合もあります。
2.各費用の相場は?
請求される費用は、物件ごと、仲介する不動産屋ごとにより、異なりますがおおよその相場は以下のとおりです。
①敷金、礼金
月額家賃の1か月~2か月分が相場です。
東京都下の学生さんの一人暮らし用物件(1Rや1K)では、2か月分請求される所はあまり見かけませんね。
②仲介手数料
不動産屋が請求できる仲介手数料の上限は、家賃の1か月分+消費税です。
これを超える金額を請求されることはありません。
③火災保険(家財保険)
2年間分を契約時に一括で支払うことがほとんどです。
指定された保険に加入することが条件の場合が多く、借主が安い保険を探して加入する事例はあまり見かけません。
1R,1K物件では1万3,000円~2万円弱が多いです。
④保証会社保証料
保証会社によって契約期間や掛け金が大きく変わります。
保証料は月々に支払う金額(家賃+共益費等)の30%~70%を請求されることが多いです。
契約期間は1年または2年で、火災保険同様、契約時に一括で支払います。
契約は更新され、更新される都度、契約更新料が発生します。
⑤鍵交換費用
特殊な鍵を使用している物件の場合、金額が高くなる傾向にあります。
通常のシリンダーキーで1万2,000円~1万5,000円ほど。
ディンプルキーなどピッキング対策用の鍵の場合は2万円弱かかる場合が多いです。
鍵交換費用は国土交通省が出しているガイドラインには「賃貸人が負担することが妥当」とされていますが、借主が負担することを特約で結ぶことも認められているため、借りる側が支払うことが多いです。
⑥サポート費用
建物の不具合、不審者などへの対応など緊急対応を行っている物件では、〇〇クラブや安心サポートなどの名称で費用を請求されることがあります。
火災保険などと同様、2年間の費用を契約時に一括で支払う場合が多く、費用は6,000円~12,000円(1か月250円~500円の計算)ほどです。
⑦ルームクリーニング費用
入居前に行う場合と退去時に行うものを契約時に事前に清算する場合があります。
金額は2万円~3万円ほどで、仲介する不動産業者によって金額が変動することがあります。
【参考】
月額家賃6万円、敷金礼金1か月
月の途中入居(15日間)、火災保険・保証会社必須
クリーニング代、鍵交換費用、サポート費用発生
家賃 :60,000円
敷金 :60,000円
礼金 :60,000円
日割 :30,000円(1か月30日計算)
前家賃 :60,000円
火災保険:15,000円
保証会社:30,000円(月額費用50%の場合)
鍵交換 :16,200円
クリーニング代:32,400円
サポート:13,000円
仲介手数料:64,800円
合計 :441,400円
諸条件が重なると、最初にお伝えした月額家賃の5倍~6倍を超えた金額が発生したりします。
3.初期費用を抑えるために
初期費用を抑えるには、以下の方法があります。
1.条件の少ない物件を探すこと
2.礼金0円の物件を探すこと
3.フリーレント物件を探すこと
4.仲介手数料を割引してくれる業者を探すこと
1.条件の少ない物件を探すこと
火災保険は、ほぼどの物件でも必須としていますが、これ以外の条件が少ない物件を探すことにより、初期費用を抑えていくことができます。
近年は保証会社の利用を必須とする物件がほとんどですが、一部では利用を「選択」できる物件もありますので、こういった物件を探せば、費用を抑えることができます。
また、クリーニング代や鍵交換費用、緊急時サポート費用なども物件によって発生しない場合があります。
2.礼金0円の物件を探すこと
礼金は大家さんに支払う一時金です。
最近では空室が続くことを嫌い、初期費用を抑える名目で礼金0円とする物件も増えています。
敷金は預り金ですので、後に清算されて返金される場合もありますが、支払ったら返ってこない性質の礼金が0円であれば、確実にコストを抑えることができるのです。
3.フリーレント物件を探すこと
フリーレントは入居時から一定の期間、賃料を発生させないシステムのことです。
1か月~2か月間の賃料発生を延期してくれる条件であれば、契約時に支払う費用を抑えることができます。
(共益費は発生することが多いです。)
学生さんの一人暮らしでは、契約は1月や2月に行うけれど、実際に生活を始めるのは3月下旬からといった場合が多いと思われます。
このような場合フリーレント物件であれば、契約日と実際に入居し始める期間が開いていても、無駄な期間が少なくなるというメリットもあります。
4.仲介手数料を割引してくれる業者を探すこと
仲介する不動産屋によっては、仲介手数料を割引してくれる会社もあります。
このような会社を利用するのも初期費用を抑える方法として有効です。
レオパレスなど一部の会社では、仲介手数料無料などを積極的に宣伝しているところもありますね。
4.まとめ
A物件から数千円家賃の安いB物件を契約することにしたら、諸条件が多くて初期費用ではA物件よりも多額の支払いが必要となる場合もあります。
大手の検索サイトではなかなか初期費用は調べきれないと思います。
また、不動産屋としても初期費用がどのくらいになるか、申し込みするまではっきり伝えない事例も見かけたりします。
初期費用を抑えるには、信頼できる不動産屋に引っ越しにかかる費用として見込んでいる金額を伝え、それに見合うものしか契約できないことを伝えることができれば、話が早く進むと思います。
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