賃貸アパートを借りる時に支払う初期費用の内訳に「除菌・消毒料」や「消毒料」などが含まれている場合があります。この消毒料とは一体どんな費用なのでしょうか。
〇目次
1.消毒料とは何をする費用なのか
2.クリーニングとは違うのか
3.除菌・消毒は必要なのか
4.まとめ
1.消毒料は害虫の駆除が目的
消毒料とは主に害虫駆除を行うための費用のことで、この害虫とは具体的にはゴキブリ・ネズミ・白アリなどのことです。
特別な消毒液などを散布したりすることで、ゴキブリなどの害虫が部屋に出てこないようにするのです。
消毒料として請求される金額は仲介する不動産業者または物件ごとに異なり、東京都下では10,000円~15,000円程度であることが多いです。
賃貸アパートやマンションなどは共用部分にゴキブリなどの害虫がたむろしている場合があり、居室に侵入させないこと及び既に侵入している害虫を駆除するなどの効果を期待して除菌・消毒を行うのです。
2.クリーニングとは違うのか
初期費用の内訳には「クリーニング料」が請求される場合があり、「除菌・消毒料」と項目が並んでいると、何が違うのか気になるところです。
クリーニング料とは、ハウスクリーニングのことで、クロスや床、窓枠やサッシのほこり汚れ、フローリングのワックスがけ、エアコン清掃、トイレ、窓ガラス、浴槽やお風呂、キッチン、換気扇、玄関周りなどをきれいにするための費用です。
除菌・消毒代 =害虫駆除が目的
クリーニング料=居室の清掃・原状回復が目的
クリーニング料は入居前に請求される場合と退去時に請求される場合があり、東京都下では1R・1Kで20,000円~45,000円ほどであることが多いです。
初期費用上限お伝えください!希望に合わせて探します♪
3.除菌・消毒は必要なのか
害虫駆除は、適切な除菌・消毒がされていれば一定の効果はあります。
築年数が経過している物件や飲食店舗が近くにある物件などは、ゴキブリやネズミなどが現れる可能性が高くなるので、除菌・消毒はしておく方がよいと思われます。
ですが、これはあくまで一時的なものです。
効果を継続させるには、定期的に除菌・消毒を行う必要がありますので、入居後は借主側でバルサンを焚く・ゴキブリやネズミ等に対する駆除剤を置くなどの対策をとっていく必要があります。
入居条件の中には、新築に近い物件で害虫駆除の必要性を感じないにもかかわらず、消毒料を請求されることもあります。
消毒料を請求される物件は、消毒することを入居の条件にしていますので、必要性を感じないと思った時は、入居条件から外すことができないか交渉してみましょう。
不動産業者または物件によっては消毒料を外してくれることもあります。
ただし、繁忙期など引っ越しが集中する時期だったり、他にも入居申込者がいる場合などは応じてもらえなかったり、他の入居申込者と契約されてしまうこともありますので、注意が必要です。
4.まとめ
消毒料もクリーニング料も、本来であれば建物を維持するために発生する費用であり、借主に負担させることはおかしいようにも思われます。
特にクリーニング料に関しては通常の使用の範囲内での汚れなどに対する費用とも考えられるため、自然損耗に対する清掃であれば貸主負担が妥当とする国土交通省のガイドライン上の見解もあります。
しかし、このガイドラインでは「消毒料を入居の条件として特約を取り交わすこと」自体を制限してはいません。
賃貸物件を借りる側としては、内見の際に入居する予定の部屋と共用部の管理状況を見ておき、必要性を感じない場合は清掃費を外すことができないか交渉してみましょう。
【こちらもどうぞ】
営業エリア
・多摩地区(主に国分寺市、小金井市、国立市、小平市、府中市、立川市、三鷹市、武蔵野市、西東京市、東久留米市、清瀬市、武蔵村山市、東村山市、東大和市、日野市、多摩市、稲城市、八王子市、町田市、他)
・東京都23区(主に練馬区、杉並区、中野区、世田谷区、墨田区、江東区、葛飾区、江戸川区、他)
埼玉県、神奈川県、千葉県の一部ほか、記載のない地域でもお部屋探しを致しますのでまずはお気軽にご相談ください。