ベッキーのTVCMで一時期話題に上がった女性用シェアハウスを紹介していた「かぼちゃの馬車」がサブリース賃料の支払い停止を発表したとのことです。
~楽待 不動産投資新聞
不動産投資に対する銀行の融資も条件が急に厳しくなり、撤退する銀行も出てきている中で、ついにこの話題が噴出してしまいました。
1.かぼちゃの馬車を取り巻く現状
「かぼちゃの馬車」を運営するスマートデイズ側がオーナーに対して行った説明会の中では「取引先金融機関の融資方針が変わったことで買い手が伸びず、売買件数が大きく落ち込んで経営が悪化。深刻な資金不足に陥り、支払いができない状態になった」と伝えているとのことです。
スマートデイズは、シェアハウスを銀行融資など利用して建てたオーナーから部屋を借り、自ら貸主としてシェアハウスを運営する「サブリース型」の企業です。
スマートデイズが運営して得るシェアハウスの家賃収入から、オーナーへ支払う賃料を差し引いた額が売上となります。
オーナー側は、スマートデイズが毎月定期に賃料を支払うため、空室による無収入のリスクを無くすことができるため、銀行融資を受ける際に決めていた事業計画を無理なく進められるメリットがあるはずでした。
この協約を反故にしたのが今回のニュースです。
2.シェアハウスの運営はどうだったか
かぼちゃの馬車のホームページを見てみると、ほぼ一棟空室ではないかという物件もみられます。
リンク先の報道にも、スマートデイズ側からは2017年10月末時点で全物件の約40%程度の入居率と説明があったそうですので、書かれている通り賃貸運営管理の利益はほぼなく、赤字の状態が続いていたのは容易に想像がつきます。
スマートデイズ側としても、女性専用を特に強調し安心感を与えることで、通常のワンルーム・1K賃貸物件との差別化を図ることができる見込みだったと思われますが、思うように入居率を上げることができなかったのだろうと思われます。
シェアハウスは、トイレやお風呂などの共用部分を建物の住人で共同利用するため、1部屋の居室賃料は低く抑えられていますが、共益費は万単位でかかることが多く、月々のコストは1Rの賃貸物件に比べてもほぼ同水準になることが多いのです。
また、シェアハウスでは、物件によっては独特の人間関係が築かれる場合があり、せっかく入居しても溶け込むことができずにすぐ退去してしまう人がいるなど、運営を適切に行っていかなければ定着を維持するのが難しいというのも今回の引き金になっているのではないでしょうか。
サブリースの問題はスマートデイズに限らず、他でも問題になっています。
人口減少に加えて、賃貸物件が過剰に建てられているように感じます。既存の物件で長い期間空室になっているにも関わらず、近隣で新築物件が建てられていくと、地域の相場や人の流れなどに少なからず影響を与えます。
スマートデイズ側には良識ある対応を望むところです。
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