〇目次〇
①新居を契約するのに必要な費用
②新居で生活するまでに必要な費用
③初期費用の抑え方
④まとめ
①新居を契約するのに必要な費用
賃貸住宅の契約に当たっては、ざっと次のような費用がかかります。
(必ずしもすべて発生するわけではありません。)
・敷金 ・・・預け金。退去時原状回復、未納賃料に充当後、残りを返金。
・礼金 ・・・大家さんへ支払う一時金。払ったら返ってきません。
・保証金 ・・・関西他地域で発生。敷金の代わりで預け金。
・日割り家賃・・・月の途中から入居する場合の家賃。発生有無は契約による。
・前家賃 ・・・賃貸物件は基本、家賃を先払いします。
・仲介手数料・・・お部屋を探した不動産屋の手数料になります。
・火災保険(家財保険)・・・火事でお部屋を損傷した場合の補償の掛け金。
・保証会社利用料・・・家賃等の滞納などのリスクを補償する保険の掛け金
・鍵交換費用・・・お部屋の鍵の交換代金。
敷金、礼金は1か月~2か月分が相場です。
なお、鍵交換費用は貸主(オーナー)さん持ちの物件もあります。
仲介手数料は必ずしも1か月分とは限りません。
しかし、家賃+消費税以上の金額を支払うことはありません。
この他にも、入居時にルームクリーニング費用、殺菌・消毒費用、安心サポート(水漏れ等の対応)費用など、契約するお部屋によっては様々な初期費用がかかります。
保証会社利用料は保証人を立てれば不要の場合もありますが、現在は、保証人よりも保証会社の利用が条件のお部屋が多くなっています。
例えば、家賃7万円(敷/礼1か月)のお部屋に月の途中(15日間入居)から入居する場合
敷金 70,000円
礼金 70,000円
日割り家賃 33,870円 (31日計算で)
前家賃 70,000円
仲介手数料 75,600円 (借主から100%受領する場合)
火災保険 15,000円 (概算です。保険種類によって異なります。)
保証会社費用35,000円 (参考額です。家賃50%の契約種類です。)
鍵交換費用 16,200円
計 385.670円(税込)
ざっとの計算ですが、家賃の5倍以上となりました。
このように、お部屋の契約には家賃以外に約5倍の費用がかかることを想定しておかなければいけません。
②新居で生活するまでに必要な費用
契約して即入居しても、すぐには生活できません。
まずは、「引っ越し費用」。
引っ越し費用の相場は季節や業者によって異なります。
3月などの異動、進学時期は引っ越しする人が多いこともあり、費用は高くなる傾向にあります。
単身者で荷物少な目オフシーズンでも4万~6万円程の費用で検討しておいた方がよいと思います。
お引っ越しは、数社に見積もりを作成してもらい、条件や金額で比較検討することをおすすめします。
契約時費用 385.670円
引越代金 50,000円
計 435,670円
更には、生活備品類を購入する必要があります。
冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、テレビ、テーブル、イス、ベッド、その他諸々。。。(下記、生活備品類の金額は概算です。)
引越代含む計 435,670円
冷蔵庫 18,000円(価格comで20L以下の安いもの)
電子レンジ 6,000円(機能の少ない安いもの)
洗濯機 20,000円(売れ筋の簡易乾燥機付き)
テレビ 15,000円(単身用で売れ筋の16インチ)
テーブル 7,000円(ローテーブル)
ベッド 18,000円(マットレス含む シングル)
その他諸々 30,000円(食器、洗剤、生活消耗品類をざっと)
合計 549,670円
まともに買うと結構かかりますね。。。Σ(・□・;)
最近は、某ネット通販を使えば、もっと安く抑えることもできます。
あくまでも参考金額として考えてくださいね。
③初期費用の抑え方
生活備品類は家電量販店や激安スーパーなど安く抑える方法があります。
契約時の初期費用も契約条件によって、安く抑えることも可能です。
・敷金、礼金に注目する
契約時の初期費用の計算の際に、かなりの割合を占めた敷金・礼金。
物件によっては、礼金が0円であったり、敷金が0円であったり、敷金・礼金ともに0円だったりする物件もあります。
敷金は、原状回復費用を差し引いて、残金が返金される可能性もありますので少し状況が異なりますが、一時金である礼金が0円という物件は、純粋に初期費用を抑えることができると考えてよいでしょう。
・フリーレント物件を探す
フリーレントとは入居してから1か月~2か月程度の家賃を無料にすることです。元々は商業ビルのテナント入居に見られたシステムです。
このような物件であれば、初期費用である、日割り・前家賃分の支払いを抑えることができます。
ただし、短期解約をする場合は、違約金としてフリーレントとして割り引いた家賃分を貸主側に支払わなければならないことが多いので注意が必要です。
〇参考記事
・仲介手数料に注目する
仲介手数料は不動産屋さんのサービスに対する対価となります。
月額賃料の50%としている会社もありますし、時期によってはセールス期間を設けて仲介手数料無料とする会社もあります。
・家具、家電付きの物件を探す
引っ越し後の生活備品類の出費もかなりの費用となりました。
お部屋の中には、TV、テーブル・イス、ガスコンロなど、お部屋に備え付けの物件もあります。
家具・家電付きのお部屋にすれば、これらの費用を圧縮することができます。
④まとめ
初期費用にどのようなものがあり、新居での生活を送るうえでどのような出費があるのかを見ていただきました。
家賃以外にどのような費用がかかるのかを確認し、お引っ越しに出せる費用はいくらまでなのかを踏まえると、また違った見方でお部屋選びの判断ができることと思います。
更には、今のお部屋に何年住む予定かを考えて、全体でいくらのコストがかかるかという考え方もあります。
こちらは更新料の問題もでてきますので、また別の機会にお話しします。
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