〇目次
１．猫に対する貸主側の不安点
２．原状回復に対する意識のポイント２点
３．まとめ
１．猫に対する貸主側の不安点
猫が犬よりも認められにくいのは、壁や柱への爪とぎなどによる建物の損傷が犬よりも激しいと思われていることが要因の一つです。
また、猫の臭いつけ（スプレー）などによる臭いは、一度お部屋についてしまうと通常のクリーニングではなかなか落ちません。
ペット可、ペット相談可とされていながらも、犬のみ認められている賃貸アパートがあるのは、このような事情があるからです。
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２．原状回復に対する意識のポイント２点
ペット可の物件は最初から建物への損傷度合いが高くなる想定で、入居時に敷金が１か月分追加されることが多いです。
猫を飼育する場合は、原状回復への負担をできる限り抑えられるように、次の２点に注意しておくと良いでしょう。
①爪とぎに対する対策
伸びた爪のケア、ストレス発散、マーキング、自己主張など、爪とぎは猫の習性ですのでやめさせるわけにはいきません。
このため、柱や壁を傷つけないように、爪とぎ対策が重要です。
・壁や柱に保護シートを貼る
透明なつるつるのシートが販売されています。引っかかりがないので、猫が爪をとごうと思わなくなります。
・猫用の爪とぎを置いておく
ペットショップや通販サイトには多種多様な猫用の爪とぎが販売されています。
またたびの粉とセットになっているものもあり、猫に爪とぎをする場所を与えておきます。
おすすめは段ボールでできた爪とぎです。
引っかかりが良いものを猫は好んで爪とぎに使います。
お気に入りが見つかると、猫は壁や柱では爪とぎをほぼ行わなくなります。
・爪とぎ忌避スプレーの利用
柑橘や木酢など猫の嫌いな香りにより、猫が近づかないようにします。
保護シートを張りにくい場所などの対策として効果的です。
あまり利用しすぎると部屋中に猫の嫌いな臭いが漂うことになり、猫にストレスを与えてしまうので要注意です。
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②臭いに対する対策
猫は常に体を清潔に保とうとするため、室内飼いをする限り、猫自体から強烈なにおいを発することはありません。
問題は、猫のおしっこやスプレーと呼ばれるマーキング行為です。
・常に換気に心掛ける
猫のトイレにおしっこがたまると、夏場などは強烈なにおいが残ります。
これらはできるだけ短いサイクルで綺麗にしてあげるようにし、臭いが部屋にこもらないように換気するように心がけましょう。
トイレの場所は狭い密閉された場所ではなく、風通しが良い場所にするのが理想です。
・消臭グッズの利用
トイレの砂にはアンモニア臭を閉じ込める脱臭タイプのものを利用するのが良いです。
また、ペット用の消臭スプレーがありますので、こちらも定期的に活用するのが良いでしょう。
・去勢手術によるスプレー対策
マーキング行為であるスプレーは、一般的に、去勢していない成猫になったオス猫が行います。
賃貸アパートで猫を飼育する場合は、飼い猫の体調にもよりますが、成猫になる前に去勢手術をしておいた方が良いでしょう。
去勢手術をしておけば、大半の猫はスプレー行為をしなくなります。
３．まとめ
ペットによる損傷は、原状回復の考え方からいうと、飼い主のしつけの問題とされ、損傷に対する負担は借主側が負うことが求められています。
近隣トラブルを減らすこと、また、退去する際にトラブルにならないように、入居時からしっかりと対応しておくことが大切です。
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